雇用問題の解決にミラクルはない

あるセミナーで欧州(主にフランス)の労働や学歴社会について教えていただきました。
その感想を徒然なるままに。

仏では・・・

・義務教育でも落第は当たり前(人生を諦めさせる教育)
・職業人生の始まりから、大卒エリートは上層、ノンエリートは下層
・若者は学業期間の半分を搾取同然のインターンをしないと就職できない
・すべての職業に、学歴に紐づいた資格があり、一生その仕事しかできない

これらは、若者失業率の高さ、若者たちが暴動を起こす一因でもある。
ただ、こういう制度は階級化しているため企業経営システムが「軽い」。日本のように人材育成するシステムは「重い」。よって、海外展開は欧州スタイルのほうが有利。

ここからは私の感想や意見です。

さて、日本は・・・

・義務教育での落第はゼロ
・学歴にかかわらず、職業人生は一斉に全員が新米として開始
・会社が給料のみならずスキルも与えてくれる
・丁稚奉公から立身出世もできる

自分が仏に生まれていたら暴動に参加していたろうなぁ。
欧州の人々が夢の国アメリカを建国した歴史もほんのりと理解できた。

いったんセミナの話に戻ると、こういった日欧の違いは、中世欧州の「聖職=大学で養成」という文化と、日本の「お坊さん=修行」という文化の違いにあるのだとか。

私は仏の制度の良い面もあると思う。また、修行が嫌な日本人(特に優秀な層)もいるだろう。
日本の制度では、世界で戦えないともいわれる。セミナー参加者の「日本社会はどうしたらよいのか」という質問に、論者の先生は「ミラクルはない」と回答。同意します。
私も、<同一労働同一賃金、ジョブ型雇用の決定打はこれだ!>的な話は、こころ温かく見守ろうと思う。

日本の社会・経済も変化してきて、日本の制度も変わってきたけれど(と言って久しいが)、自分にとって幸せな働き方は日/欧のどちらタイプなのだろう。

(ちなみにこのwebセミナの感想は「#~をつけて発信」が流儀だそうですが、ごめんなさい大事なところを失念しました。「ジョブ型は階級社会をもたらす!?欧州では何が起きたか?」という日経BPのオンラインセミナーでした。)

古い教科書が眩しい

賃金をいかに合理的に決めるかは多くの経営者にとって課題であるし、また賃金は従業員にとって最大の関心事といえます。

ちょっときっかけは忘れましたが興味を惹く記事か何かがあって、その中で紹介されていたある研究者の名前を、この数年のあいだ気になっていました。

ウェブを気ままに検索した限りでは、その研究者は1917年生まれの精神科医で、公正な賃金について研究を行ったことで有名であり、イギリスのタビストック人間関係研究所を設立したメンバーのひとりだとあります。

この研究者が残した古い書籍(訳・北野利信)が近所の図書館にあることはわかったのですが、「かなり難しそう」と思って、多忙を理由に手にするのを避けていました。
でも、その図書館にはこの研究者について詳しい最近の本(2013年刊行)があることを知り「これなら少しは理解できそう」と思って、ようやく図書館に足が向きました。
その最近の本は500ページを超える大著で、超絶な内容でした(少しは理解できそうなどと思い上がった自分が恥ずかしい)。

振り返れば大学を卒業して以来約30年のあいだ企業人事に携わってきて、今は人前で講釈みたいなことをする立場になったけれど、ふと「自分の理解は正しいのだろうか?」という不安があって、勉強しなおしたいと思っていたところだった自分には最適な本でした。

今回ブックマークした箇所はここ。「われわれ働く者にとって完全な満足とは何であろうか。この問いに対して、ジャックスは、能力に対応した職務に就き、その仕事を通じて能力が向上し、それと共に賃金が向上する機会が与えられている時、われわれは心理的に均衡し、公正感・満足感を抱くというのがジャックスの心理的均衡理論の骨子である」『賃金・人事処遇制度の史的展開と公正性』幸田浩文(2013)

ただ、もっと驚いたのが注釈に掲げられていた参考文献でした。
「『経営学説入門』?なんだか覚えが」
バブル経済も華やかな学生の時分に、たぶん教科書として買った(買わされた?)本で、北野利信の編著であります。
「入門」というタイトルに相応しく私にもわかりやすく経営学説のポケット辞書のような存在で、読書嫌いの自分には珍しく手垢がつくまで読んだ本、だったはずなのに。

改めて書棚から出して、ホコリを払って、パラパラとめくると・・・。ありました。
「エリオット・ジャックス」を解説した章が。テイラーやファヨールを解説した次に。まったく忘れていた。

30年かけて辿り着いた先が30年前に買った教科書にあるとは。

書斎から見える初秋の雲が、眩しいような懐かしいような。

新年度予算のスタート

平成29 年度中小企業・小規模事業者関係予算がスタートしました(こちらをご覧ください)。
政府全体では減少したものの、経産省計上分の予算規模としては過去7年で最大1116億円となりました(平成28年度補正予算は含まず)。
ミラサポ専門家派遣事業もスタートしましたので、ご活用ください。

新会社設立の御挨拶

平素はひとかたならぬ御厚情にあずかり、心より御礼申し上げます。
さて、平成28年9月、新会社であるオルタナ経営合同会社を設立する運びとなりましたので、謹んで御知らせ申し上げます。
これもひとえに皆様方の御支援の賜物と深く感謝申し上げる次第です。
これをもって企業経営者と従業員の皆様により良いサービスを提供する所存でございますので、倍旧の御愛顧と御鞭撻を賜りますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
まずは略儀ながら御挨拶申し上げます。

オルタナ経営合同会社
代表社員 荒谷康文

初飛行

爽やかな秋空。国産ジェット旅客機であるMRJの初フライトの日です。
弊所が名古屋空港を望める位置でしたので、感動・ドキドキとともに眺めておりました。そして・・・

平成27年11月11日午前9時30分、見事に飛び立っていきました。

支援は続くよ、いつまでも?

昨年ある公的支援機関からのご依頼で経営支援を行い、支援スケジュールは予定どおり終了しました。

現在は社長のご意向で、その後も少しご支援が続いております。
先日お伺いした際に社長から、「ホームページにこんな写真を載せております」と。
事後承諾!?と思いつつも、少しうれしい。

有限会社グローバル