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「割り切った労使関係」 ほぼほぼ日記(150)

Posted on 2025年4月25日

学生の就職活動の時期がやって来ました。就職にあたって重視するところは時代によって移り変わりはあるでしょうが、つまるところ処遇と仕事内容だと思います。採用担当者が学生と面談したとき、学生からは「御社の社風」とか「スキルアップの制度」とか、なんとなく前向き感のある話題でやりとりがあったります。でも本音のところでは、給料のことや労働時間とか、勤務場所・配属先といった仕事内容とかが気になるだろうと思うわけですが、なかなか採用面談時に学生が口にしにくい、といったところでしょう。

ところで、社風とかスキルアップ(教育)が、なぜ前向き感があるのか?と考えてみると、つまり、企業が好んできた雇用スタイルを示すからでしょう。若年・未経験者を採用し長期雇用していくことは企業の安定的な成長に有利です。さらに、(ちょっと意地悪な言い方ですが)「わが社に都合の良い人材」にするため、わが社の組織風土に合う人物を社内で育てようとするわけです。少なくとも日本では歴史的にこうしてきたわけです。その結果、年功主義に陥ったといえばそうなのですが、年功主義を批判する現代にいたっても、学生から社風やスキルアップといった言葉が出てくることが、少し不思議な感もします。その一方で、現代の学生は勤務場所や配属先にこだわり、意に沿わなければ同月得喪の対象となってしまうのですから、なんとも矛盾を感じます。

企業の対策として、新卒採用の場合は、最大3年くらいを見極め期間と割り切ったルールにして、わが社に合わなければ早いうちに切り替えてもらっても良いのではないだろうか。そもそも古くから初任給が低く抑えられていたり、退職金の受給資格に勤続年数制限を設けたりしている理由がこれで、早く辞められても企業は実のところ損害を最小化できるようにしているわけです。

働く事情も様々で、老若男女・国籍多様な人材を活かそうと考える現代だからこそ、企業は従業員に対して社風へのフィットやスキルアップをあまり期待しすぎない、協調性を求めすぎないようにする。労働者は、いわば「あるべき労働者のスタンス」を明確にして、お互い割り切った労使関係にする。こういう関係が年功主義を見直す圧力となり、そうすることで初任給も引き上げられる。そのほうが良いのではと思うことがあります。

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