最近、耳目にするようになった「静かな退職」。ある研究者の書籍*1によれば、数年前に「アメリカの若者を中心に反響を呼びだした概念」で、元々は「Quiet Quitting」つまり「あえて訳すなら、平穏への開放、静かなる撤退…
カテゴリー: コンサル・エッセイ
「2025年版中小企業白書~その2」 ほぼほぼ日記(153)
前に引き続き2025年版中小企業白書についてです*1。 今回は第2部の「新たな時代に挑む中小企業の経営力と成長戦略」についてです。白書の章以下のタイトルを一覧にすると下に記載したとおりで、ざっと見るとなにやら経営管理の教…
「2025年版中小企業白書~その1」 ほぼほぼ日記(152)
2025年版の中小企業白書が公表されました*1。現時点、世の中ではトランプ関税が話題にあがるところですが白書の編纂時期とは重なっていなかったのでしょう、それには特に触れられていません。 さて今年の白書は、円安・物価高や「…
「OBN」 ほぼほぼ日記(151)
「オールド・ボーイズ・ネットワーク(OBN)」という用語があります。wiki情報によれば、もともとはイギリスの上流社会の男性同士の社会的・経済的つながりを指す言葉だったそうですが現在では、組織の中で多数であった男性たちが…
「割り切った労使関係」 ほぼほぼ日記(150)
学生の就職活動の時期がやって来ました。就職にあたって重視するところは時代によって移り変わりはあるでしょうが、つまるところ処遇と仕事内容だと思います。採用担当者が学生と面談したとき、学生からは「御社の社風」とか「スキルアッ…
「団体等検定」 ほぼほぼ日記(149)
地味な扱いでしたが、団体等検定を厚生労働省が初めて認定したという報道がありました。民間が行う検定を職業能力評価のひとつとして国が認めたものです。職業能力評価制度は技能検定が有名ですが、それを補うような形で「家政サービス」…
「物事を捉える哲学」 ほぼほぼ日記(148)
「○○な上司がやっていること」とか「○○な部下にはこう対処する」といったタイトルのネット記事を読めばナルホドと参考になるものです。こういった記事は専門家が心理学や脳科学などの知見に基づいて解説していることが多いように思い…
「米価と賃金~その3」 ほぼほぼ日記(147)
「令和の米騒動」といわれているわけですが、大正時代に起こった米騒動はどのように起こったか経緯を知ると、当時の米価と賃金が現代とはずいぶん異なる状況であったことがわかります。 孫田良平が書いた『年功賃金の歩みと未来』(S4…
「米価と賃金~その2」 ほぼほぼ日記(146)
以前の本ブログで米価と賃金について触れました。政府備蓄米の放出が開始されたとの報道があり*1、ひとりの消費者としては米の小売価格は安定するに越したことはないと思ういっぽう、米価の上昇をどう思うかと問われれば上昇の程度や内…
「昇給制度の歴史」 ほぼほぼ日記(145)
前々回ブログで紹介した昭和35年発行の『わが国賃金構造の史的考察』に、このところハマり気味です。今回は昇給制度についての記述に触れてみたいと思います。それによると昇給制度の歴史は、 「戦前においても職員は昇給制度の下で年…