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「米価と賃金~その2」 ほぼほぼ日記(146)

Posted on 2025年3月28日

以前の本ブログで米価と賃金について触れました。政府備蓄米の放出が開始されたとの報道があり*1、ひとりの消費者としては米の小売価格は安定するに越したことはないと思ういっぽう、米価の上昇をどう思うかと問われれば上昇の程度や内容にもよりますが許容すると答えたいと思います。

なぜかといえば、米価と賃金の関係を思うとき、賃金の上昇局面では米価だって上昇して尤もだと考えるからです。

賃金については、ここ数年の物価高や人材不足などを背景に、また1997年以降賃上げが抑制されてきた経緯や海外との賃金格差を理由に、政府が主導する形で賃上げが行われてきました。今年の春闘でも大企業が満額回答したとの報道が盛んで、多くの労働者は好感しているはずです。だから、賃金上昇に伴って物やサービスの価格も上昇しても、そこは致し方ないと割り切っている人も多いのではないかと思います。

一方で米価は、いわば「農家の賃金」といえます。もちろん農家の皆さんは賃労働ではないのですが、多くの農家の収入に直結しているわけです。農家も含めた働く人の処遇を向上させようと思うならば、このところの賃上げ機運と同様に米価の上昇だって、特に米は日本人の主食であるだけに致し方ないと割り切るべきではと考えるわけです。また、賃金については労働組合が組合員の処遇向上のため活動するように、米価については農家の団体が活動するのはある意味で当然だろうと(法的なむずかしい点については十分な理解がないので無責任な意見かもしれませんけれど)。

明治時代以降、米価と賃金には密接な関係があったことは、以前のブログでも触れたとおりです。だから、賃上げはOKだけど米価上昇はNGと批判するのはどうなのだろうかと思うわけです。

ただ、食糧管理法が廃止された現在、より難しい点は米価はあくまで市場で決まるところです。海外から日本市場向けに安価な米が流入してくれば、日本の農家は米価を安定させたくても市場がそれを許さないでしょう。結果的に日本の農家は苦しむことになります。そのために米だけではなく畑作も含めて農業政策として経営所得安定対策等(いわゆるゲタ対策など)が実施され、なんとか農家の処遇、米価市場、食糧自給などのバランスを保っているといえるのでしょうか。

ひとりの消費者としては、せいぜい日本のお米を食べたいと思います。

*1「政府備蓄米の放出開始 トラックに続々、価格抑制焦点―JA全農」 jiji.com 時事通信 編集局 2025年03月18日18時55分

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