岩手県の三陸地方を先日旅してきました。 海岸沿いには新しい建物が多い中で高台には古い物があり、その対比に大震災を思い出さずにはいられませんでした。 釜石市に「魚河岸テラス」という施設があり、岩手県の観光ポータルサイトによ…
コンサルほぼほぼ日記(90)
ある政治学者が岸田文雄首相が唱える「新しい資本主義」について論じました*1。 この論によれば、「新しい資本主義」のメッセージは何よりも「安心」。これは格差社会と非正規雇用の激増をもたらし不安を増大させたアベノミクスの是正…
コンサルほぼほぼ日記
いまから9年前(2014年)に放送された討論番組を改めて見る機会がありました。討論は、企業人事について年功序列擁護と成果主義推進の両立場の論客によるものでした。 成果主義推進の立場からは、若者が将来の不安から、優秀な人材…
コンサルほぼほぼ日記
巷ではある芸能事務所の件が話題になっています。この事務所に所属する芸能人を見ていると、日本企業の組織人事のテーマと関連しないでもないところがあるように思います。 まず、メンバーシップ型雇用は雇用維持と無限定性がセットです…
コンサルほぼほぼ日記
わが国では従業員を「社員」と呼ぶことが一般的ですが、このような呼び方にも変遷があったようです。いわゆるブルーワーカーをどのように呼んできたかをたどると興味深いものがあります。 江戸時代の職人は明治時代になると「職工」と呼…
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『世間とは何か』という名著があります*1 「世間とは個人個人を結ぶ関係の環」であり「個人個人を強固な絆で結び付けている」のだと。たとえば、葬祭への参加に示されるという長幼の序、あるいは贈与・互酬の原理があります。こういう…
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事実と意見の書きわけが大切だといいます。意見を述べる場合にあたかも事実のように記述してはならないのだと。 例年この時期、中小企業診断実習をサポートするお仕事がありまして、実習生が書くレポートをチェックしなければいけないの…
コンサルほぼほぼ日記
前回に触れた「組織石垣論」。この言葉は井深大が遺した言葉ともいわれています。組織より先に人材があり、その人材を活かすように組織を編成する組織論で、人材を重視する思想と言えます。対語は「組織レンガ論」。先に権限や職務を割り…
コンサルほぼほぼ日記
「能力主義の徹底!」と聞けばどのようにお感じになるでしょうか。中には厳しい競争社会を連想する人もいると思います。確かに現実社会はどうあれ厳しい側面がありますから間違いではないと考えます。 1966年に当時の日経連において…
コンサルほぼほぼ日記
農業生産者の経営支援*1というお仕事がありまして、今年も米農家やミニトマト農家にお伺いしています。農業生産者の場合、従業員は家族やパートタイマーが中心の小規模組織で、ご自身が農作業に多忙という現状です。お話しを聴きますと…