人事管理の世界では「賃金制度を見ればどのような企業かがわかる」とか、聖書の一節をお借りして「賃金はアルファでありオメガである」と言われたりします。 先日、メガバンクのひとつが年功序列を廃止したとの報道がありました*1。2…
カテゴリー: コンサル・エッセイ
「ジョブ型の初任給」ほぼほぼ日記(118)
初任給がバブル状態だという報道を見受けるようになりました*1*2。労務行政研究所の調査(2024.4.10速報)によると2024年4月新卒初任給は次のような状況で、まず今年度初任給を引き上げた企業の割合は86.8%で約5…
「ボーナスのカローラ指数」ほぼほぼ日記(117)
夏のボーナス支給の時期になりましたが、「ボーナスのカローラ指数」がもしあったら?について考えてみたいと思います。 今年(2024年)の春闘では賃上げ率が5%台に達しました。1991年以来、実に33年ぶりの水準となりました…
コンサルほぼほぼ日記(116)
ある有名なニュース解説者による次のような質疑応答形式のネット記事がありました*1。 「Q 「とりあえず3年」仕事を続けたら、どんなことが分かりますか?」「A 真に受ける必要はありません。ただ……」 回答者である有名ニュー…
コンサルほぼほぼ日記(115)
先日、政府の経済財政諮問会議において「高齢者の定義を5歳引き上げる」ことが提言されました*1。これは、高齢者の定義を70歳に引き上げるねらいがあるそうです。また、高齢者の定義再検討は以前からも専門機関から提唱されていまし…
コンサルほぼほぼ日記(114)
「中小企業白書」2024年版が発表されました*1。冒頭では能登半島地震や新型コロナの影響について触れられ、そのあと中小企業の現状や課題、対応や施策が述べられています。中小企業が直面する課題への対応として挙げられていたもの…
コンサルほぼほぼ日記(113)
今春、労働条件明示ルールに関する省令が変更されました*1。これからは労働契約締結時に就業場所・業務の変更範囲を示す必要があります。厚労省のパンフレットによれば、この変更範囲は「会社が定める業務」「会社が定める営業所」とい…
コンサルほぼほぼ日記(112)
『職工事情』という本があります*1。はしがきによれば、明治政府の農商務省が行った当時国内の労働事情に関する調査書とのことです。日本の産業革命期の労働条件を赤裸々に記録した史料で、そのあるがままさ故に太平洋戦争前は公刊が許…
コンサルほぼほぼ日記(111)
前回触れた「アルムナイ採用」。アルムナイとは卒業生のことを指すそうです。アルムナイは採用だけでなく、退職者ネットワークとしての活用も期待されているとか。以前、ある企業の人事担当者とお話しておりましたら、その企業もアムルナ…
コンサルほぼほぼ日記(110)
新年度がスタートし、まだ4月というのに早くも退職する新入社員のことが話題になっています*1。退職代行という新手のサービスのことは置くとして、この事情は昔からあったことですし、辞める若者にも経営者や人事担当者にも同情をせざ…