「上司ガチャ」だ「部下ガチャ」だと嘆いたり避けていても実りはありません。
例年この時期は人事異動の内示がある頃です。最近は見直し的な意見もある人事異動ですが、日本企業の多くでは中長期的な人材育成方法ですし、就業規則にも当然のように人事異動の条項があるものです。
キャリア論の観点からいえば、ガチャといわれる偶然性を否定的にとらえずにむしろ好機ととらえることの意義が示されています。自分の希望どおりではないから、偶然はイヤだ、というのは「当たりくじしか買わない」と言っているようなもので、これでは永遠に当たりくじは手に入りません。
あるキャリア論の解説本によれば、「どの仕事でも、入った人の2~3割が成功を収める」のだそうです*1。結構な確率で成功が手に入ると言っているのですが、そのためには5つの条件があるらしい。それが「好奇心・冒険・楽観・持続・柔軟」の5つだそうです。たとえ「ガチャ」でも、ひとまず5つの条件で取り組んでみる、一生懸命がんばってみることが成功への道だというのです。
*1 『クランボルツに学ぶ 夢のあきらめ方』海老原嗣生 星海社新書